沖縄〜 パライバブルーな季節風

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zoom RSS 麗しき琉球の記憶

<<   作成日時 : 2014/06/05 16:46   >>

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 90年以上も前に 沖縄病にかかった 一人のナイチャー(内地の人) の好奇心が、沖縄の歴史と文化の記憶を底上げしました。


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 1921年、沖縄に教師として赴任した 鎌倉芳太郎 の残した 写真や記録の資料が公開されている 沖縄県立美術館 『麗しき琉球の記憶』 展




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 エントランス・・・ 
 首里城に隣接してある 王家の菩提寺 円覚寺の三門 が目の前に飛び込みます。

 今は 十数段の階段 と 放生池 を遺すだけの史跡となった 琉球第一の古刹であった 円覚寺の三門を、いつか くぐる日が来るのを 私は心待ちにしています。

 鎌倉芳太郎が残したこの一枚は、私にずっと琉球ロマンを与えてくれています。




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 那覇市泊 のバス通り、今現在も 重厚ながらも美しいアーチ様式の石門が 周辺に威容な存在感を放つ 崇元寺石門
 かつて、ここに建っていた 崇元寺 は国王の霊を祀る御廟でした。


 その寺の、在りし日の 本堂内 を捉えた写真には目を見張ってしまいました。

 本堂正面壁に描かれた瑞々しいばかりの桃図。
 格天井には 鳳凰や龍、鶴や美しい天女が舞います。

 カラーで観たかった・・・ どんなにか美しい浄土が広がっていたことでしょう。






 1922年に撮られた 首里城正殿・・・  
 正殿の赤漆は剥がれてしまったかのようです、 窓の格子も無くなり がらんどうの様な内部がみてとれる 息も絶え絶えの首里城です。



 1923年 3月24付新聞に 首里城取り壊しの記事が掲載され、事実を知った 鎌倉芳太郎は、東京帝国大学 伊東忠太教授に進言。
 翌月 4日には 首里城保存が決定します。

 その後、1925年、保存された首里城は 沖縄神社拝殿 と名を変えるものの、正殿は国宝に指定されています。



 スリリングで興味深い展開は 以外と知らない人が多く、県民の心の琴線に響くこの史実を、もっと資料に織り込んで紹介してほしかったのは 展覧会の正直な感想です。





 首里城取り壊し中止 のお礼として実現した 元王族 尚家の文化財の写真は 王族の暮らしぶりも伝わってきます。
 衣装、調度、御殿内部もカメラは収めていました。

 会場では、歴代国王が薨去なされたあとに描かれる肖像画、 御後絵(おごえ) も実物大まで引き延ばされ パネル展示されていました。




 鎌倉芳太郎が 写真や資料に残した 建築物、文化財は、沖縄戦で焼失したり 行方不明になってしまったものも多く含まれています。

 鎌倉芳太郎が 琉球を記録していなければ、今の首里城も その他の文化財の復元も叶わなかったかもしれません。

 2005年、鎌倉資料 ガラス乾板1229点、調査ノート81点は国の重要文化財に指定されました。



 朽ち果てるのを待つだけかのような 1922年の 首里城 。
 それでも、瑞泉門横の龍樋からは 清水が流れ落ち、正殿の正面に建つ 龍柱は スクッと伸びやかに立ち、大屋根の龍頭飾りは 悠然と空を睨んでいます。

 これら、首里城のシンボルは 琉球の輝かしい歴史と文化を 胸を張って誇示しているようにみえました。
 先人たちの誇りが乗り移っているかのようにみえました。



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ミラクル首里城
 首里城は、1923年の取り壊し決定の折、 保存に向けた 県外有識者たちのスリリングな奔走が 取り壊しを食い止めた という 歴史を持ちます。 ...続きを見る
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2017/10/22 19:58

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
今、開催中なんですね。
見れないのが残念です。ぜひ関西でも開催してほしいものです。
それにしても貴重な写真がよく残っていたものです。在りし日の沖縄の貴重な写真ですね。
桜井夏風。
2014/06/07 20:45
展示リストを見ると、写真は200点以上あるかもしれません。
スナップというより、資料としてじっくり撮られた写真も多いのが印象的です。興味深いたくさんの写真に時間を忘れます。
鎌倉ノートも展示されていましたが、改めて人並み外れた人なんだと圧倒されました。
パライバ
2014/06/07 21:50

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