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zoom RSS 未だ 謎と神秘の≪百済観音≫

<<   作成日時 : 2014/07/06 14:36   >>

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 5月末に訪れた法隆寺には、できるものなら もう一度 逢っておきたいと思っていた 仏像が安置されていました。
 ≪百済観音 (くだらかんのん)≫  存在そのものが 謎と神秘に満ちて、その姿は 得も言われぬオーラを放つ 観音様です。


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 中宮寺の ≪菩薩半跏像≫ が 望む限り傍にいてくれて、ひたすら 悩み迷いに耳を傾けて 救い上げてくれるような仏像なら、 百済観音 は 天空から 静かに眼前に降り立って、自己に目覚めるまで留まり 導いてくれるような 佇まいを感じます。


 細面の顔立ちで、うっすらと微笑んでいます。
 菩薩半跏像 や 法隆寺 夢殿に安置されている ≪救世観音像≫ など、 同時代に造られた仏像の特徴をたたえています。





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 210.9cmの 日本でも稀な 長身でスレンダーな体系は どんな思想のもとに造り上げられたんでしょう・・・

 真横から見る 百済観音は、正面から受ける印象そのままに 完璧なバランスの薄い体が しなやかに緩やかに Sの字のカーブをみせて、 纏った天衣は 風になびく様を留めています。

 少し前かがみの肩に 長く伸びた髪がかかっています。
 差し出した右手の指先が あまりに優しくて 手を添えたくなります。

 横からも ずっと眺めていたい仏像です。





 不思議なことに、 法隆寺には この観音様に言及する 江戸時代までの記録が 一切 無いのだそうです。
 飛鳥時代の制作 と されていますが、作者や 法隆寺に 今 在る由来などは 未だ不明です。


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 当初、宝冠は冠っておらず 「虚空蔵菩薩」 と 認識されていました。
 明治44年、法隆寺の土蔵から発見された この仏像の宝冠に 「化仏」 が彫られていたことで、「観音菩薩」 と 判明しました。


 名称に 「百済」 と付いたのは 20世紀に入ってからだそうです。
 仏像の様式から、百済 で造られたものでは ということから 「百済観音」 と 呼ばれてきました。



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 聖徳太子のお寺 法隆寺に、安住の定位置を なかなか頂けなかったのか、当初は 「金堂」 に安置されていました。
 「奈良国立博物館」 に 寄託されていたこともありました。
 前回、拝見したときは 「大宝蔵殿」 の 一角に 立ってらっしゃいました。

 法隆寺は、この日本仏教美術を代表して世界的にも有名な ≪百済観音≫ のための殿堂を造ることが 永年の悲願でした。


 今現在は、観音様のお住まいとされる 「補陀落」 を 創りあげて 平成10年に完成した 「百済観音堂」 の中に 静かに立って 訪れたものを 優しく美しい笑顔で 迎えてくれます。


 国宝の仏像が、綺羅 星のごとく 安置されている 法隆寺にあって、類いまれな 美しい神秘の仏像は 永遠をカタチにしたような姿で 法隆寺から この国を 想っています。


                  参考: 『日本仏教美術名宝展』 図録

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お寺巡りがしたいよ、、
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