沖縄〜 パライバブルーな季節風

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zoom RSS 秋・・ 色彩と風のシンフォニー

<<   作成日時 : 2014/09/27 22:59   >>

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 実物を観るまでは 水彩画 だとばかり思っていました。
 こんなに たくさんの色と グラデーションが織りなしているのは、なんと 「木版画」
 内間 安瑆・・  沖縄移民2世のアメリカ人で、その作品は 海外の主要な美術館が所蔵するという、沖縄に所縁の作家。

 こんな 作家がいたことを 沖縄県民でも 知らない人が多いのでは、、
 私も その名を 初めて知りました。



 1921年  移民2世として カリフォルニアに生まれています。

 1940年  早稲田大学に入学。  
         東京で 画家としてのキャリアをスタートさせました。

 1959年  この年に帰米するまで版画家として日本で創作活動
        を重ねました。





 『 色彩と風のシンフォニー 内間安瑆の世界 』

 1955年の作品から 内間安瑆 の軌跡を たどる展覧会です。。





 〈 第一章 〉 のギャラリーを飾る 1960年頃までの木版画は、黒色の勢いが冴える 作品が印象的です。
 反対に、まるで 水彩で描いたような 瑞々しい風景画を彷彿させる作品も・・  
 でも、すべて 木版画。

 ジャポニズムの影響もあるのでしょうか、この頃の作品は 書や水墨画に通じる 偶然性が表れていると 聴きました。




 ≪ lullaby ≫
 (子守唄)
 には 間違いなく 猫がいた!

 ≪ Early Summer Rain ≫
 (五月雨)
 に 降る雨は 前に立つものも湿らせる!

 ≪ Winter Vista ≫
 (冬の眺望)
 1968年、ホワイトハウス 大統領の事務室を飾るため、アメリカ国立美術館から借り出された作品。

 ≪ Nostalgia in Black ≫
 (黒のノスタルジー)
 は ニューヨークに渡って 早い時期に発表した この頃の代表作。



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    ≪ Nostalgia in Black ≫
        1960年




 〈 第二章 〉 のギャラリーを席巻するのは まるで 宇宙空間・・  
 でも、これも すべて木版画。

 第一章 とは うって変わって、どこまでも計算された表現が 空間を処理しています。
 シュールな表現が 今 観ても カッコいい このシリーズは ≪スペースシリーズ≫ と 呼ばれているのだそう。 



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    ≪ Space Stage ≫ 
    1969年〜1977年  






 〈 第四章 〉 に足を踏み入れると、涼やかな風が 通り過ぎたような 錯覚を起こしました。

 1977年頃から制作された ≪ Forest Byobu ≫ (森の屏風) シリーズ は、内間安瑆 創作の到達点のシリーズ。



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   ≪ Forest Byobu (Shrub Oak-Autumn) ≫ 
        1979年



 私は 開け放した窓から見える風景を 眺めています


 カーテンの向こうに 山の稜線がきれいです。

 西の空が 茜色に染まっています。

 水面は 森のすがたを落としています。

 しらじらと 夜が明けてくるような光景も・・・


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 内間安瑆 はニューヨークの郊外に構えた セカンドハウスを 取り囲む自然に発想を得ていきました。


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   ≪ Forest Byobu (Autumn-Stone) ≫ 
      1979年




 ここで ギャラリートークに参加しました。


 縦のラインを 軸にしているように見えるけど、実は、目で見える領域を あとで見つけられるように ブロックの組み方を計算しているんだ、、
 その 積み木のような モチーフのひとつひとつに、色や空気が 流れているように描いている。


 ここには 自然の空気が流れていたんですね、、  だから 居てて 気持ち良かったんだ。




 同じ、日系アメリカ人として 交友も深かった、 彫刻家 イサム・ノグチ が、 内間安瑆 に言葉を寄せていました。

 「 二つの世界の板挟みになった 彼の内なる資質を推奨する。 そして、その 相互関係の問題にさらされ、その答を追求している彼を 高く評価する。」 


 最後に到達した 静謐な世界は その答の顕れであってほしいと願います。

 沖縄に居て、ニューヨーク郊外の森を染める紅葉を、涼しい風に吹かれながら眺めています。

 

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