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zoom RSS 「ニシムイ」 こんな沖縄の歴史

<<   作成日時 : 2015/07/21 16:37   >>

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 引き伸ばされた セピア色の写真パネルに にこやかな笑顔で納まる男たちがいます。
 荒廃の様さえみせる風景をバックに、 だけれど 表情は明るく、 高らかに 明るい未来を呼び込んでいるようで 見つめながら 笑みがこぼれてしまいました。


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 この写真が撮られた場所は ≪ニシムイ美術村≫

 現在の 那覇市儀保4丁目に存在した 美術家達のコロニーでした。

 戦後、沖縄の美術界の未来を形づくる 礎となりました。
 (美術村の大まかな歴史は2013年に記事にしています)



 写真左より、 
 具志堅以徳 ・ 安谷屋正義 ・ 安次嶺金正 ・ 玉那覇正吉

 安谷屋正義のアトリエの前で撮られています。





 この写真とともに、観る者を 戦後の 沖縄の美術家達が居た時代に連れていってくれ、画家たちが残した作品を鑑賞する  沖縄県立美術館 企画展示 『 ニシムイ 太陽のキャンパス 』


 かつての 「ニシムイ美術村」 の存在を伝え、 そこにアトリエを構えたり、深く係わった画家たちの 戦後の軌跡を追う展覧会です。 




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 写真左より

 屋部憲(やぶ けん) 
    書家でもありました 

 末吉安久(すえよし あんきゅう) 
    紅型作家さんでもあったんでしょうか、染を取り入れた美しい作品も 

 名渡山愛順(などやま あいじゅん) 
    琉装の沖縄美人や裸婦像が濃厚で 見応えがあります 

 金城安太郎(きんじょう やすたろう) 
    琉球絵師の流れをくみ、琉球の時代を多く描いています

 大城皓也(おおしろ こうや) 
    人物を直線的に描き 現代的です  

 具志堅以徳(ぐしけん いとく) 
    戦後の街の風景がちょっともの悲しい 

 山元恵一(やまもと けいいち) 
    作品にもタイトルにも 戦後の複雑な心象があふれていそう 

 安次嶺金正(あしみね かねまさ)

 玉那覇正吉(たまなは せいきち)
    親しく交流を持ったアメリカ軍人の肖像画は ニシムイを象徴します 

 安谷屋正義(あだにや まさよし)
    直線を重ねた抽象画なのに郷愁を感じる ≪望郷≫ が大好きです




 古いジャズのスタンダードナンバーが静かに流れて、ギャラリーは 絵画作品はもとより、壁面に張り巡らされたセピア色の古い写真が ニシムイの存在をものがたり、 観る者をその時代に誘います。




 慎ましく生きる 人々を描いた作品。
 はかないような 戦後の 沖縄の風景。
 アメリカ軍人から依頼を受けたらしい肖像画がありました。
 アメリカ人向けのクリスマスカードは クリスマスらしからぬ 沖縄風景が描かれています。


 アメリカ在住の 個人が所蔵している作品も この展覧会のために里帰りしていました。
 沖縄の風景画も 多く含まれています。 持ち主は この絵を眺めては沖縄に想いを馳せたのでしょうか・・・




 あの時代、 理想と現実のはざ間で (きっと)模索を繰り返したんだ・・・
 表現を こんなふうに積み重ねてきたんだ・・・




 どっぷりと入り込んで ギャラリーを巡ったようで、 見終えたあと ほーっと 大きなため息をついたのを憶えています。


 モノレール儀保駅の 西方向にあった ニシムイ美術村は もう かつての名残りを残さないようですが、美術村を解説する史跡案内板が立ち、唯一、山元恵一さんのアトリエが 今も存在しています。


 

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山元恵一展 まなざしのシュルレアリスム
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