琉球初心者マーク ~最高神女 聞得大君~

 舞台「テンペスト」 の 生瀬勝久さんの聞得大君、 おっそろしいですね~ 形相が!
 原作の聞得大君が かなりの悪者のようなので あの顔なんでしょうが、、
 歴代の聞得大君加那志 (きこえおおきみがなし) は さぞ怒り心頭で、お揃いで首里の天空から見下ろしていることでしょう??

 ちなみに聞得大君は役職名で、加那志 (かなし) は尊敬語の 「様」 です。



 聞得大君を頂点とする神女組織は、尚真(しょう しん)王の時、確立されました。

 その尚真王の即位にまつわる、神女が国王まで交代させてしまった・・・というドラマチックな展開が琉球の歴史にあります。



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 首里城イベントでの 聞得大君



 1469年に起こったクーデターにより 新たに誕生した第二尚王統。
 その初代王 尚円 (しょう えん) が亡くなり、 弟 尚宣威 (しょう せんい) が即位します。


 その即位式、 国王を祝うために現れた キミテズリの神 が告げた言葉は・・

 「 王にふさわしいのは 尚円王の世子 マカトダルカニ だ!!」



 王国を霊的に守護し、一大勢力でもある神女の言葉は 大きな影響力を持ちます。

 これ以上、王座に居られなくなった尚宣威は たった6ヶ月で 王の座を 尚真 (童名=マカトダルカニ) に譲ります。



 王府の女官達や 女のエリアを支配していたのは 尚円の后であり 尚真の生母 オギヤカ です。

 国王の交代劇には オギヤカ の謀略が プンプン臭ってきます。

 実際、「 世継の王が幼少のため 母后が政治をみている!」 という記録が 朝鮮の歴史書 に記されています。


 王国の基礎を確立し、琉球王国の黄金期といわれる この 尚真の時代に 「聞得大君」 を頂点とする 神女組織も確立されたのです。



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 聞得大君をはじめとする 神女が、国の繁栄や 五穀豊穣を祈る 祭祀を執り行った 首里城 「京の内」 です。

 その昔は植物が生い茂るばかりのうっそうとした空間だったんだそうです。


 現在は遊歩道が続く公園のようですが、少し王国時代に心を飛ばして遊歩道をいくと最高のスピリチュアル空間だったろう・・・ と想像ができます。

 あんなに怖い形相の妖怪みたいな聞得大君はいなかった!! と思いたいくらい、木々の緑がつつましい静かな空間が広がっています。

 
 ※ 「ノロとユタ」 に 聞得大君含む 神女組織についての記事があります。

    参考 : 沖縄歴史教育研究会 新城俊昭著 『ジュニア版 琉球・沖縄史』

         
 

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