琉球初心者マーク ~冠に位階あり~


 7月17日にスタートする NHKBSドラマ『テンペスト』  主人公、孫 寧温 (そん ねいおん) は 「ハチマチ」 と呼ばれる 鮮やかな黄冠を冠って登場してきます。


 ストーリーの展開では、寧温は、琉球王府、官吏の登用試験である 科試(こうし)に於いて 聡明で並外れた先見の明が国王の目に留まり、13歳で王府の高級官僚 評定所筆者に任ぜられ、位も 「親雲上(ペーチン)」 となります。



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 左から 親雲上、 王子・按司、 里之主・筑登之



 琉球の位階制度、琉球独自の称号もありちょっと複雑な感があります。
 ( 『琉球の位階 』 ウィキペディア ) では懇切丁寧に説明されていて 参考にさせていただきました。


 ここでは、目に見える位階制、王族・士族の身分を表した冠、 「ハチマチ」 についての ちょこっとうんちく・・・


 第二尚王統第3代 尚真王の時に 冠を含む ≪位階制度≫ が確立されました。



 金・赤・黄系の浮織冠・・・・王族である 王子・按司(あじ)

 紫・青系の浮織冠、紫冠・・上級士族の 親方(ウェーカタ)

 黄冠・・・・・・・・・・・・・・・・・上級士族、一般士族の 親雲上(ペーチン)

 赤冠・・・・・・・・・・・・・・・・・一般士族の 里之主(サトゥヌシ)・筑登之(チクドゥン)

 青冠、緑冠・・・・・・・・・・・・位階に上る前の位
                        


 当初のハチマチはターバン式だったとか、その後、帽子のタイプに・・


 


 金糸や色糸を使い 模様を織りで浮き上がらせた豪華な冠が 浮織冠

 浮織冠を冠った王族のうち、「王子(オージ)」 は、基本的には国王の子 の他、王叔や王弟の称号です。
 中でも、特に 世子は 「中城王子 (なかぐすくオージ)」 と呼ばれ、「中城御殿」 に住まいました。




 紫冠 を冠った 「親方」 は、士族が賜る最高の称号で、国政の要職に就きました。

 1609年の薩摩侵攻の折、ただ一人 薩摩に忠誠を誓う起請文への署名を拒否、斬首された 謝名(じゃな)親方 はこの時、実際の政治を統括した 「三司官」 の要職にありました。




 『 テンペスト 』 の主人公、孫寧温は 黄冠 の 「親雲上(ペーチン)」




 親方も親雲上も、世襲ではなく努力や功績次第でなることができた・・・と、『琉球の位階』 にあります。
 小説の展開でも、主人公は持って生まれた才能を遺憾なく発揮して国王の信頼を一手に集めていきます。 

 

 女性の紅型の着物とともに、男性の琉装の象徴ともいえる 「ハチマチ」
 琉装の結婚衣装としてもよく目にするので・・・、 そう、羽織、袴に繋がるでしょうか・・・。

 NHKBSプレミアムドラマ 「テンペスト」 が始まったら、何気に登場人物の身分を衣装から窺ってみるのも・・・ 又、楽し!
 

この記事へのコメント

チーム大谷
2015年05月28日 18:11
琉球王国の研究は、僕的には全く進んでおりません

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  • 素敵な琉球人

    Excerpt:  詳細に綴られた日誌と、記録画でもある リアルな挿絵が、 1816年の琉球に タイムスリップさせてくれた 『 朝鮮・琉球航海記 』  頭の痛い 外国からの来訪者に、なんとか 速やかにお帰り頂きた.. Weblog: 沖縄~ パライバブルーな季節風 racked: 2016-09-08 21:50