奈良 西ノ京 ≪薬師寺≫

 五月の風が ひるがえした御簾の向こうに、チラリとお姿が見えました。
 「 薬師寺 金堂 」 に 安置されている ≪薬師三尊像≫ の 脇侍、二体の菩薩像は、かつての ピンクレディ の如く、菩薩のアイドル と いったところかもしれません。


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 ≪日光菩薩≫ ≪月光菩薩≫
 腰を少しくねらせた リラックスな姿で立ち、妙に人間っぽく、妙に女性っぽく見えて インパクト大な容姿は、菩薩人気№1 かも しれないです。




 度重なる災害で ほとんどの御堂や塔を失い、創建当時、我が国随一といわれた大伽藍など 見る影もなかった 「薬師寺」 は、昭和42年、高田好胤管主により 伽藍復興が発願されました。

 写経勧進などの 草の根的な努力が実って、平成15年に 白鳳伽藍 が甦りました。


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 とかく、色彩を失い 渋みが増したお寺に その歴史を重ねるものですが、薬師寺は 創建時の荘厳な姿を 今に伝えてくれるお寺です。



 平成の大修理 真っ最中の 白鳳時代創建の国宝 「東塔」 が すっぽりと覆いを掛けられ 見られないのは残念でした。



 伽藍の一角に ひっそりと立つ 「 東院堂 」
 鎌倉時代に建てられた 国宝の建造物です。


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 大きく開かれた間口を風が通り抜けて、 ご本尊 ≪聖観世音菩薩≫ も さぞかし気持ちが良いことでしょう・・・


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 奈良時代には土間だった床も、この時代になると板張りです。
 なんと、板張りの床の 御堂内 に入れて、 須弥壇の間近から 聖観世音菩薩 を拝観することができました。

 黒光りのする板張りの床の温かさが 心の中にも染み渡って、菩薩様の創りあげる空気間に どっぷり浸ることができました。


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                ≪聖観世音菩薩≫
         御堂の須弥壇では 美しい光背が輝いていました 



 修学旅行のシーズンでした。
 何組もの修学旅行の団体が クループを成していました。

 住職さんが 仏の教えに繋がる説法を ユーモアを含めた口調で 学生たちに伝えています。
 美しい白鳳伽藍のあちこちで、ときどき 大きな笑い声が起こるので、ずっと 一緒に聴いていたくなったものでした。

 


 





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