円覚寺を支えた礎盤


 沖縄戦で 伽藍は ことごとく 消滅し、 いかにも 儚げな 小さな池と 橋と、 山門に続く 階段だけが かつてを留める様を 眺めていると、 不思議と、 なにもないこの場所に 陽炎のように 寺院が ゆらめいて見えるようなのです。
 僅かな遺物だけれど、きっと 多くを語っているのだと思います。



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 沖縄の史跡のなかでは どこがいちばん好きですか? って 尋ねられたら、 やっぱり ここ 「円覚寺跡」 と 答えます。


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       首里城の外郭と沖縄県立芸大の間 鎮まるような円覚寺跡




 王家の菩提寺 臨済宗 円覚寺・・・  いつか、 ここに建つ 七堂伽藍を見たいと思ってましたら、 山門が復元される と 公表されたのは 2014年10月のことでした。


 新緑の5月、どこか変化が見られるだろうかと 久し振りに立ち寄った 円覚寺の跡地です。



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 跡地に 大きな変化は見られませんでしたが、 円覚寺の礎石が 県立博物館にあると聞きました。



 円覚寺を支えた 礎盤です。



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 礎盤とは、礎石と柱の間に設置される材のこと。

 上下二部の構成になっていて、上部は 日本の禅宗の様式、下部は中国様式の八葉のハスが掘られているとキャプションにありました。

 ここにも 日本と中国の影響を受けながらも、沖縄の風土を踏まえた 建築様式が みられるそうです。



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 いつか 円覚寺跡地に運ばれて、仏閣を支えるのかもしれません。


 まずは山門、 つぎは?


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この記事へのコメント

Kai
2016年09月18日 13:54
2014年10月に沖縄の首里円覚寺の山門(三門)の復元が計画され、早ければ2018年にも完成予定という新聞記事を読みましたが、復元工事が始まったという情報は見つかりませんね。
いったいどうなっているのでしょうか?

山門跡地の発掘調査はもうすでに終わって、あとは復元工事を待つばかりなのでしょうか?

2009年頃に沖縄職業能力開発大学校住居科の皆さんが、4年にわたり卒業研究として取り組んで完成させた「琉球円覚寺10分の1の模型が、沖縄県平和記念資料館に展示されているという記事を読んだことがあります。

琉球朝日放送の2015年4月17日の記事~「(首里)円覚寺平面図発見:戦前の(首里)円覚寺の9つの建物の20分の1から50分の1の測量図のほか石垣や柱のサイズ、敷瓦の配置の様子も記されている」(沖縄美ら島財団収蔵の森政三(1895年~1981年)のコレクションから)~や沖縄県平和記念資料館に展示されているという首里円覚寺の模型などもあるのに、なぜ復元工事が進まないのか不思議でなりません。

首里円覚寺の山門は、下層と上層に分かれた瓦葺きの2階造りの二重門で、俗世界との境界を示しているそうです。

また首里円覚寺の伽藍のなかでも、仏殿は琉球建築の粋を集めた最も重要な建築物で、内部中央の須弥壇(しゅみだん)には仏像が安置され、装飾が施されていたそうです。

これらの建造物の復元工事はいつ始まるのでしょうか?
復元工事進捗状況のフォローアップをお願い申し上げます。




2016年09月30日 12:13
Kaiさん
たしかに、ここしばらく円覚寺に関する情報を見聞きしません。
も少し 涼しくなったら 久し振りに首里巡りをしてみようと思っています。 円覚寺の跡地にも 寄ってみようと思います。 進展があれば 実感もわいてくるのですが、、
Kai
2016年10月04日 07:28
バライパ様

ありがとうございます。円覚寺の山門の復元工事がいつ始まるのかと調べているのですが、復元工事についてのニュースがゼロなので、いったいどうなっているのかと思った次第です。

時間がある時で結構ですので、引き続き沖縄の円覚寺山門の復元工事の進捗状況のフォローアップをよろしくお願いいたします。

それと、もし機会があれば、沖縄県平和記念資料館に展示されているという、沖縄職業能力開発大学校住居科の皆さんが完成させた「琉球円覚寺10分の1の模型」(2008年か2009年頃の事です)の写真と記事をこのブログで取り上げていただけたらありがたいです。

沖縄県平和記念資料館では、精密に復元された「首里円覚寺の模型」(総門のほかに、山門、鐘楼、仏殿など)が展示されているという事ですが、それに関する記事や写真がなく、この事について知っている人がほとんどいないというのが現状だと思います。

私は「沖縄県平和記念資料館」の所在地を知らないのですが、どうぞよろしくお願いします。

(注記):私が想像するには、「沖縄県平和記念資料館」が那覇市から離れた場所に位置しているために誰も気がつかないのではないかと思うのですが・・・・・。
2016年10月04日 09:09
Kaiさん
平和祈念資料館は 糸満市摩文仁の 沖縄県平和祈念公園の敷地内にあります。
私はこの公園を訪れているのですが、資料館には入館したことがありません(*_*;
「円覚寺の模型」については Kaiさんの情報で初めて知り、私も見てみたいところです。
確かに 平和祈念公園は那覇市からは遠いのですが、いつか来館の機会には 資料を観てきたいと思います。
Kai
2016年10月05日 12:51
やっぱりそうですか!
「円覚寺の模型」は、完成後、2009年に一時的に那覇空港2階のロビーに展示されていたのですが、その後の調べで沖縄県平和記念資料館に恒久展示されるということが分かりました。

ブログで「円覚寺の模型」を取り上げた人は少数で、どの人たちも那覇空港2階のロビーで見たと言うので、どこが恒久的な展示場なのかな? と思っていた次第です。

那覇市の首里と糸満市摩文仁の沖縄県平和記念資料館では、距離が離れすぎて接点がなく、首里円覚寺の復元を楽しみにしている人たちの目に触れることが7年間もなかったということですね。

パライパ様、ありがとうございます。
いつか糸満市の平和記念資料館に行く機会がありましたら、ぜひ「円覚寺の模型」の写真と記事をこのブログで取り上げてください。
楽しみにしています。

まずはお礼まで。

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