押し寄せる観音立像 京都≪三十三間堂≫

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 庵の風情や 四季折々の移ろいを魅せる庭園を巡るのが 京都観光の醍醐味のひとつですが、 国宝 ≪三十三間堂≫ は そういう意味では 別格のお寺です。
 仏像に対峙するために ここに足を運びます。


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 沓脱で スリッパに履き替えて 堂内に入ります。



 入り口の 敷居を跨いだ瞬間、 右手の階段状の壇上から ただならぬ気配が・・・  すでに ≪千手観音立像≫ の御姿が 見上げる高さに。


 その横顔を 見上げながら 数歩先の角を・・・

 曲がれば・・・  別世界が、黄金色の世界が、おびただしい数の観音像が、堂内を埋め尽くしています。

 10段の 階段状に組まれた壇上の 一番奥の観音様は もはや霞んでいます。


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 この瞬間、言葉を発する人は いないのでは。 

 息をのむ、 身体が固まる、 魅入る・・・

 仏の世界に 足を踏み入れてしまった瞬間を 体感します。 



 ですが、 南北に長い御堂のなか、視界に入る 居並ぶ観音立像は 実はまだ半分。



 御堂の中央には 国宝 ≪ 十一面千手千眼観世音 ≫ が 鎮座します。

 須弥壇上に、高さ 3 m余りの 見上げるほどの観音像は、 仏師 湛慶の作です。


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 正式名称 『 蓮華王院 』 本堂

 1164年、後白河上皇が 自身の離宮内に 平清盛の資財協力のもと 創建したとあります。
 80年後 焼失しますが すぐに復興、 1266年に再建され、以来、大修理を重ねながら 700余年 ここに在ります。

 南北に 120m の総檜造り、 御堂正面の柱間が 33 あるところから、≪三十三間堂≫ と通称されています。



 観世音を中心に その左右に 各500体、 計1001体の観音像が 三十三間堂の ご本尊です。


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 観音像と 見上げる者の間には、結界にならんとするかのように 国宝 ≪雷神≫ ≪風神≫ ≪観音二十八部衆像≫ が ずらりと 並びます。

 仏の世界はもとより、 彫刻の傑作を 間近で 鑑賞できます。 


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 観音立像の 南端の列 まで進んできました。

 その角から 振り返ってみました。

 はるか、観音立像が 霞んで見えます。

 でも、視界に入る それは やはり半分・・・

 押し寄せてくるような 圧巻の仏像に 見下ろされたくて 数十年振りに やってきました。
 もう一度 後戻りしたい 気持ちに駆られたけれど、大人の理性でもって 仏教世界を後にしました。


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