喜屋武千恵展 ~やわらかな水、つよき土~


 このギャラリーに掲げられた この絵画をみたくて、 この絵画を抱いている この空間を体感したくて、糸満市までやってきました。
 「 喜屋武 千恵 展 ~やわらかな水、つよき土~ 」 が 観たくて、 世界一小さな現代美術館 ≪ キャンプタルガニー ≫ まで、、


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 この美術館の存在を初めて知りました、 自宅を改装して さらにギャラリーを新設し、2005年に開館した 私設美術館です。
 外観、お庭、そして 玄関からして、すでに アートシーン に まかれてしまいます。




 喜屋武千恵さんの作品は、以前は居室であった部屋の壁や床の間、 廊下の壁に、 居住空間と一体化したように 展示されていました。
 和んでしまう 鑑賞空間です。



 そして 大作が展示されている こだわりのギャラリーへ、 喜屋武千恵さんの懐へ、、

 
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  いわゆる 「日本画」 の 画法に用いられる 材質や画材、技法を使って表現していると いうことであり、 現在では 一般的に 「日本画 」 という 言葉から連想する 画風としてのジャンルは皆無のようです。

 私には その作品は 現代アートでした。



 画面から はみ出さんばかりの エネルギッシュな作品があると思えば、 はかなげな羽の蜻蛉が 一匹、 どこからか 床の間に飛んできて、フッと 羽を休めたように 掛け軸に描かれていたりします。 ( これは 古代中国画の模写だそう、、 画力がキリッと!)


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 黄金色に包まれた おばあさんが描かれた作品は タイトル ≪ 母の詩 ≫  
 お母様を描いていたのですね、、 お母様への想いが 金紗となって降り注いでいるようでした。

 ギャラリーの一辺は 庭に向かって開放されていて 天井までガラス張り、 時間の経過とともに 長くなった陽射しが ≪ 母の詩 ≫ の お母様の組まれた手に届いて 黄金色に輝くのだそうです。


 こだわりを持って新設された ≪ キャンプタルガニー≫ のギャラリーは、なんと 照明はなく 自然光が作品を照らします。
 なので 閉館時刻は ~夕暮れまで。



 時間とともに、自然現象とともに、見え方が変化する鑑賞ができるなんて、なんて 贅沢なんでしょう、、


 
 ギャラリーには 喜屋武千恵さん ご本人が ちょうど いらっしゃって、 作品や展示にまつわる お話を聴くことができました。

 陽射しの降りそそぐギャラリーで 贅沢な時間が過ぎていきます。
 好奇心いっぱいに くるくる動く瞳の 可愛いお嬢さんが、くるくると お母さんの傍にいました。





 新聞で垣間見た作品が 気になっていました。 新聞記事画像の正面の作品です。


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 斎場御嶽 でした、、  タイトル ≪ 祈りの地 ≫


 まるで実際の 斎場御嶽の三庫理 に立ったようでした。
 幻想的に描かれているような印象を受けるのですが、 そこは不思議なほど リアルにあふれていました。

 祈りの場所は 母性と相まっているようにも思えました。 前に立つと 心が鎮まるのです。


 数年かけて ようやく 今年 完成をみた作品ということでした。
 現在の 喜屋武千恵さんの心情すべて なのでしょうか、、




 1994年の作品から 最新の作品まで、 様々な画風や表現が見られました。
 人生に巡ってきた 大切な瞬間 瞬間を、大切に作品に表現されているようでした。
 私は どの作品にも、強くて優しい母性を感じずにはいられませんでした。
 

 

 
 
  
 

 
 

  

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  • ≪キャンプタルガニー≫ 世界一小さな現代美術館

    Excerpt:  「すぐにでも行きたいっ!」 って 気持ちが逸るほどの美術館って そうあるものではないと思うのですが、 新聞に掲載された ギャラリーの一角を見ただけで、 この美術館には 早く行きたかった、、  .. Weblog: 沖縄~ パライバブルーな季節風 racked: 2017-02-20 21:26