ミュージアムの女


 20歳の頃、 ルノワールの大作の横に  こんなふうに 静かに坐る女性を見たことを 私は今でも 昨日のことのように憶えています。
 今も憧れる 美術館や博物館の監視のお仕事です。

 なぜって、 名作や名品のオーラに包まれ、間近に、 しかも 何度も対峙できるという贅沢を 手にしているのですから。


 そんな想いを持ち、 監視のお仕事に就いて、 勤める美術館をアピールするために 4コマ漫画にして SNSで発信したら 評判になって、 本まで刊行してしまった、、  素晴らしー☆


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 『 ミュージアムの女 』 宇佐江みつこ著

 それは 私の愛読書になりました。



 監視係が どんな想いで あのポジションに就いているのかが 手に取るように分かります。
 シンプルな作画の向こう側は かなり リアルに溢れていました。



 (セリフだけ綴ります) 
 たとえばこんな・・

 
 有名な作家の作品って意外と近くにもあるもので
 「あら、これルノワール?」

 お客さまも驚かれます
 「えーすごい 岐阜でこんなの所蔵してるのねー」
 (監視係) ちょっとうれしい

 「こーゆーのは どうせレプリカよ」
 (監視係) えっ?

 「なーんだ そっかー」
 (監視係 心の叫び) ちがいますよ 本物ですよ !!
 (監視係) ・・・ でも 私語にツッコむのもどうかと思い動けない

 


 こんな心情も・・


 美術館のお客さまは おしゃれな方が多いです

 「ふだんから」という方はもちろん 
 「美術館に行くならちょっとおしゃれしたい」
 そんな非日常感の装いは働く職員としても嬉しいです

 一方で・・・
 (普段着で草履履きの あんちゃんの画)

 「ぶらっと美術館いくか。」 というような日常感は
 もっと嬉しかったりします

 
  


 ≪ 監視のお仕事あるある ≫ を紹介するだけではありません。 美術館バックヤードに ちょこっと入り込んで 内情まで知ることでしょう。


 4コマ漫画の作者さんが勤めるのは 「 岐阜県美術館 」
 行ったことのない美術館が グーンと近づいてきてくれました。

 リラクゼーションも呼ぶ 4コマ漫画、 美術館の敷居も うーんと 低くしてくれました。


 ☆ 監視のお仕事に触れた過去ブログ ふたつ
   楽園のカンヴァス
   思ひで美術館

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