歴史はじわじわ変わっていた


 鎌倉幕府の成立は 1192年ではなかったというし、 蘇我入鹿の暗殺事件は 今や =大化の改新 とはいわないのだそうだし、 国宝の 源頼朝像や かの 聖徳太子像さえ、 今では 頭に "伝 " が 付けられています。
 いつのまにやら、教科書に載っていた歴史が 新しい学説に伴い、じわじわと 変化を見せています。



 最近、身近なところに おやっと思う 変化があることに気付きました。


 毎年 7月に執り行われる 和歌山県串本町古座  古座河内祭  起源は1000年以上も前といわれています。


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 国指定 重要無形民俗文化財 古座河内祭 の主要な神事である ≪ 御舟行事 ≫ は、源平合戦に加担した 勇猛な熊野水軍の凱旋の様子と理解してきましたが、 現在の河内祭の解説には 熊野水軍との関りは見当たりません。 



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 古座川流域の海の民と山の民が、下流域にある聖域の河原に集い、祭礼を執り行い、河内大明神に 獅子舞や櫂伝馬の奉納をする。


 聞けば 土着的な印象を受けるのですが、 華麗な飾り付けを施された御舟が、 静かな舟謡いと ほら貝の音色とともに川を上る様子は なんとも優美で 雅びなのです。

 熊野水軍の凱旋と 受け止めていた時も、 それにしても戦いの船には見えないなと 思っていたものでした。


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やはり 無形民俗文化財の ≪ 古座流獅子舞 ≫

 白装束をまとい、一人だけで 凛とした舞をみせる演目 「 神宮之舞 」 は 獅子舞の域を超越して 気高く美しいものです。

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 「 ササラ天狗 」 は、天狗の持つ剣が欲しくて仕方ない獅子を じらすように舞う 女の子の天狗と 獅子の様子に、 笑いも上がる ドラマチックな演目。
  
 ところが、鳳凰の烏兜を被る 天狗の姿は やはり 雅びで、 平安の時代が見え隠れ。

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 また、上﨟(ショウロウ)と呼ばれる 小学生扮する生き神様が、河内大明神に 背を向けて、海の方向に向かって鎮座されるというのも 不思議です。
 
 
 のどかな地方に、平安絵巻のような 優美で 幽玄の世界を繰り広げる 祭りが 脈々と受け継がれている不思議、、 この祭りの由来には まだ解明されていない何かがあると思えて仕方ありません。
 

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