ひっそり閑と 知念城


 梅雨の終わりを思い知らせるかのように 朝から 雨です。 南城市までやってきました、訪れたのは 知念城址
 亜熱帯の緑濃い植物が、雨で 一層の勢いを増して、 誰もいない知念城を護っていました。
 鳥の声さえ聴こえません。 石積みが ただ 鎮まってあるのみです。


画像


 知念城は 12世紀末~13世紀にかけて築城され、領主である知念按司が統治しました。

 1972年に 国の史跡に指定されています。

 
 現在、足を踏み入れられるのは、第二尚王統 尚真王の時代に築城されたとされる 新城(ミーグスク)


 太平洋を見下ろし、久高島を遥拝する立地にありますが、小高い丘の中腹に、まるで 目立たないように築城したようにも思えます。



 駐車場から 坂を下って進むと、右手に ノロの屋敷跡 の遺構が残されています。 


画像



画像




 城域内には よく見れば、他にも 石積の遺構が見られます。 
 さりげない残され方に、返って かつてをリアルに彷彿できるので、 このような城址は珍しいと思うのですが、、


 正面に正門が現れます。 小さなアーチ門ですが、築城された当時の 石積のひとつひとつの美しいこと。


画像




 雨で足元が悪く、 外郭を迂回して 城の内側を撮りました。
 いちばん奥に 半分見えているのが 最初に見た正門です。

画像



画像




 知念城は世界遺産登録から外れています。 過去にアップした かっこいい糸数城址 も外れています。

 それであるためか、遺産登録の城址に比べて、調査や整備は あまり行き届いていない印象を持ちます。
 久し振りに訪ねても ほとんど変化が見られないのです。

 登録された城址は 訪ねるたびに目新しい施設が完成していたり、復元の進行が目覚ましいです。


 予算でしょうか、仕方ないことですね・・
 ( そういえば、遺産登録から外れている 円覚寺の三門の復元も 進みません (-_-メ) 予算です )



 でも、だから、 これで いいんだ! と 思えたりします。

 ここに立って、長い年月、雨風にさらされてきた 趣のある石積を眺めたり、 周囲の植物に まるで取り込まれているかのような城址を眺めていると、 琉球の 兵どもが夢の跡 が、胸に迫ってきます。


画像


 沖縄の城址を巡る機会があれば、 もちろん 世界遺産登録の いつでも観光客を迎える準備万端の 威風堂々と立つ 美しい城址を訪ねると同時に、 南城市に鎮まる 小さな城址にも 立ち寄って頂きたいものです。

 今となっては、この姿こそが 歴史の真実のようにも思えてきます。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック