グスク・ぐすく・城


 琉球列島には 約300の グスクがあるそうです。
 もう すっかり 全国的にも知れわたる 《 グスク 》を識る展覧会が開催中です。


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 城郭として、聖域として、防御施設として、様々なカタチで現存するグスクの遺跡。 さらに その成り立ち、形態、城主の権力を示すものなど、様々な角度から研究されてきたグスクを紹介しています。


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 グスクの始まりは、喜界島の城久遺跡群にみえるとありました。
 出土した 9世紀頃の 中国、朝鮮、日本の生産品である遺物が 広域交流を表しています。

 沖縄本島では、11世紀頃の集落遺跡から、やはり交易を示す遺物が発掘されています。

 11~13世紀、丘陵地帯の小さな規模の石積みは、防御性を持つグスクの始まりといえます。

 14世紀頃には 防御施設を伴う城郭のグスクが築城されます。 この時代に争いがあったことの表れです。
 首里城や中城グスク、糸数グスク、勝連グスクなどが この時代に築城されています。


 刀傷の痕跡が残る人骨も公開されて、改めて 琉球の戦乱の時代を実感します。


 グスクの構築に影響があったのではと考えられる 中国福建省の城郭に見られる 「 馬面 」と呼ばれる張り出しを配した 《 糸数グスク 》が紹介されていました。 創建当時の姿を仰ぎ見たくてたまらなくなりました。

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     《 糸数グスク 》


 首里城の聖域、祈りのエリア「 京の内 」で発掘された 中国製の美しい陶磁器の数々は 豊かな海洋国家を表しています。


 三山の時代、今帰仁グスクの最後の北山王 攀安知( はん あんち )が、落城を前に 守護の霊石を切りつけたとの 曰くのある 国宝 《 千代金丸 》も展示されています。(19日より複製展示 )


 首里城正殿模型に一日も早い再建を願い、グスクが伝える琉球史を楽しみました。

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 グスクのある地に立ちたくなりました。 グスクに吹く風に吹かれたくなりました。

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