作家の現在を観る


 作家に近づいていく 長いアプローチを進みます。

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 この先には、4人のアーティストが それぞれの世界を創り上げています。


 国内外で高い評価を得、活躍する作家の現在進行形、いちばん新しい感性を鑑賞します。 沖縄県立美術館で開催中の企画展「作家と現在」です。


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 伊波リンダ
 根間智子
 石川竜一
 ミヤギフトシ



 長いアプローチの先は 伊波リンダさんのギャラリー。
 《 Design of okinawa 》と題された写真作品は、沖縄に住む人たちの 何気ない姿が撮られているのですが、皆 アメリカ人のようです。
 伊波さんは 米軍基地が身近な存在だったそうです。 沖縄とアメリカの距離を計るようです。



 明るかった伊波さんのギャラリーから一転、暗幕の向こうは闇の世界でした。
 暗闇に浮かび上がる 根間さんの作品の中に しばらく留まっていたいと思いました。 誰にも邪魔されないで ここに居座ってたくなりました。


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 壁面に映し出された映像が 床に敷き詰められた作品に映り込んで、二重三重にイメージを膨らませてくれます。

 振り向くと 壁面いっぱいに、果ては まったく見えない天井近くまで作品が掲げられた 360度の空間に包まれていました。
 この360度を 同時に楽しむには どの立ち位置がいいんだろうと考えたら、監視員の席でした。 羨ましいよ!




 石川竜一さんは 宜野湾市の自宅を つぶさに撮らえています。冷蔵庫の中まで。 どうしましょう、、 見てしまっていいの?
 そして 窓の外には、当たり前のように軍用機が飛んでいます。
 リゾートでもない、琉球史でもない、観光地とは無縁の 基地のある沖縄の等身大の暮らしが グイグイと迫ってきました。




 ミヤギフトシさんの映像作品は不思議でした。


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 第二次世界大戦中の実在の女性アナウンサー 東京ローズ、かつて恋人と暮らした日々を回想する女性など、いくつかの展開とともに 数名の女性が登場しますが、流れるように 溶け合うように ひとつの映像に織られていきます。
 低音で静かに語られる英語のナレーションが染み入ってきて 引き込まれます。
 恋人との暮らしを回想する女性が住んでいるのは熊野でした。また引き込まれます。

 映像を見終わって分かりました。 映像の基となる古い本、たばこの吸い殻、手紙、、すべてがインスタレーション作品を創っていました。



 あ~ 観た!! 神経がピリピリしたり、緩められたり、変化にとんだ展覧会を。
 アーティストの 今現在の懐に飛び込んだような展覧会を。








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