沖縄に 「掃苔」 芽吹く

 2012年から 地元紙に連載されていた 『眠れる先人たち-墓所にたずねる琉球・沖縄史』 が 12月 最終回を迎えました。
 本日付の文化面では 《 沖縄に 「掃苔」 芽吹く 》 と題して、 著者 仲村顕氏へのインタビュー形式で 連載の功績と労を称えていました。
 


 「掃苔」 という言葉、 連載の第一回でも触れていましたが 「苔を掃う(はらう)」  墓参りのことだそうです。 
 観光地にもなっている 高野山や日光などでは、知らず知らずに 掃苔に訪れていた、ということのようです。



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     『眠れる先人たち-墓所にたずねる琉球・沖縄史』 連載第1回



 昨年 地元のテレビ局で、琉球国が海洋国家であった証を探る という趣旨の 特別番組が放映されました。

 琉球の時代、深い交流のあった中国 福建省の地で 客死した琉球人のお墓を ガレッジセールのゴリさんが訪ねていました。
 尋ね歩いて 辿り着いた琉球人のお墓の前で ゴリさんの眼は潤んでいるようでした。


 その墓所は 『眠れる先人たち』 の著者も 訪れていて、過去に 紹介してくれていました。


 遠い地で眠る 同郷の人のお墓を ようやく探し当て 対峙する人にも、どんなにか望郷の念が伝わったことだろうと 想像ができます。



 海外の墓所の紹介は ハワイ、米本土、中国、ボリビア、アルゼンチンにまで及んだそうです。
 海洋国家としての琉球国、 多くの移民を送り出した沖縄 が 現れています。




 記事では、お墓に被葬者の名前が刻まれないことが一般的だった 沖縄の墓所を 探し当てることの苦労にも触れていました。

 親族にも探せなかった ご先祖のお墓が、この連載がきっかけで見つけられた ということもあったそうです。


 掲載される人物が残した功績も 併せて紹介される 『眠れる先人たち』 は、お墓の存在を知ることで その歴史上の人物を より近くに感じられました。

 年内には この100回の連載が 纏められ、資料も さらに充実させた単行本になるとか、 沖縄の歴史好きと 墓マイラーには 新しいタイプのバイブルになりそうです。

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