今年の No,1は


 山田五郎さんの愉快なギャラリートークで 美術館・博物館を巡る BS日テレ「 ぶらぶら美術・博物館 」 は、毎年恒例の 出演者4人の 「 今年の №1作品 」 を紹介しました。


 「 おぎやはぎ 」 の お2人、 8年前の番組スタート時の たどたどしさが記憶にあるだけに、鑑賞者としての進歩に 毎回 驚いてしまいます。

 小木さんは、ボケ担当の宿命の受け狙いなのか、ホントに天然なのか、 相変わらず トンチンカンな感想がリラックスを与えてくれるのですが、 これがミソで、 NHK 「 日曜美術館 」 とはひと味違う ” 愉快 ” を提供してくれます。

 矢作さんは、8年の間に芸術鑑賞の感覚が磨き上げられたのか、作品への感想が冴えます。 素人らしい質問をサラリと投げかけても、的を得ていて 鋭い。


 そんな メンバーの 今年の №1は・・・


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 小木さんの № 1 は、 国立新美術館 「ビュールレ・コレクション」 展で観た セザンヌ ≪赤いチョッキの少年≫ 
 選んだベスト5 は、どれも オシャレなエッセンスが感じられる作品でした、 実は とても 洒落た方なのかもね♪

 紅一点、高橋マリ子さんは、 三菱一号館美術館所蔵 ルドン ≪ グラン・ブーケ ≫  
 羨ましいほど感性が冴えてて、おまけに外国人だのに、若いのに、 寺社仏閣の拝観などで日本文化を理解し 浸透する様には 感慨深いものがあります。

 矢作さんの № 1 は ≪ 春花園 BONSAI 美術館 ≫  
 目からウロコの盆栽の魅力に気づかされたと同時に、一億円もの盆栽も 何気に展示する BONSAI 美術館の建物の素晴らしさも 熱く語りました。


 最後に 山田五郎さんが選んだのは、東京都美術館 「 藤田嗣治 」 展の ≪ 自画像 ≫


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 あの レオナール・フジタが、火鉢や卓袱台など 日本民具がばらまかれたような和室で、猫を懐にくつろいでいる 自画像。 
 「1936年の二科展に出品するも、 パリに長く滞在して パリかぶれした画家の日本道楽などと評価された。 当時、西洋で大成功した画家を受け入れられなかった日本美術界は、今 現在にも通じてはいないだろうか 」と、 評論家らしい視野で 印象深かったこの作品を 今年の № 1 に選びました。



 私も ちょっと 振り返ってみました。

 初めて訪れた 和歌山県立近代美術館 が素敵でした。 

 館内の居心地の良さはもちろんのこと、 スタッフも印象に残っています。
 少し もれる 和歌山弁の接遇が優しげで 温かく、 一方で ギャラリー内の監視員は、無駄な所作が一切ない スマートな監視を続けていました。
 
 空いているギャラリーでは、 鑑賞者とはいえ、監視員に見られているという自意識に かられることがあります。 そんな居心地悪さを感じることもなく 快適に過ごせました。


 そして、そこで観た 速水御舟 ≪ 洛北修学院村 ≫ が 私の もう一度観てみたい № 1 。

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 来年、すてきな展覧会を観ることができますように・・

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