言の葉の庭


 雨の日は外出したくはありません。 ただ 雨の降る様は不思議と いつまでも 眺めていられます。


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 ♪ ある雨の日の情景 って歌があるのですが、、


 バスが止まって [ 並木道に ] 外は雨が降っている
 ガラス窓に いっぱい並んだ雨だれの [ いっぱい並んだ雨だれ ]
 むこうで 誰かが [ 肩をすぼめて ] タバコに火をつけた [ 火をつけた ]

 それから 人は 皆傘をさして [ 傘をさして ]
 まるで 心を 傘でかくせるみたいに [ 傘でかくせるみたいに ]
 そして 黙って [ 黙って雨の ] 雨の中を歩いてる

 それから 雨は [ 雨はどこか ] どこかの風と一緒に
 茶色の ハッパを 一枚落としていった [ 一枚落としていった ]
 
 それから 皆 雨にぬれて歩いている 
 雨の中を [ 中をバスは ] バスは動きだした [ 雨の日のおはなし ]
   

 伊庭啓子作詞 吉田拓郎作曲 

 [ ] 部分のハーモニーが さらに情感を膨らませる 心に優しい歌です。
 こんなふうに雨を眺めていられるのは、心が穏やかで満たされている刻なんだと思います。





 ひたすら雨の情景を、 しかも 霧雨、 驟雨、 地雨、、 様々な雨の情景が ストーリーをまとめ上げていくアニメを観ました。


 ≪ 言の葉の庭 ≫ 新海誠監督

 ≪ 君の名は ≫ で 一世を風靡した 新海誠さんの 2013年の作品です。


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 キャッチコピーが優しくて・・

 ” 愛 ” よりも 昔、 ” 孤悲 ” の ものがたり。


 古くは 「 恋 」 は 「 孤悲 」 と書いたのだそうで、 ≪ 言の葉の庭 ≫ の 恋のものがたりは まさしく 孤悲 でした。



 このアニメ、 男子高校生と女性教師の恋、 いえ 孤悲 という デリケートな作品なのですが、 全体に高尚さが漂います。

 キーワードが万葉集の短歌であったり、 全編を通して 雨に打たれて輝きを放つ 緑深い日本庭園の風景と、様々な雨の情景が 日本人の琴線に響くからだと思います。


 池の水面に掛かる樹々が、 降る雨に打たれて揺らぐ様が、 場面場面を溶かすようにつなぎます。 どこまでも 雨の情景が染み渡っていました。


 ≪君の名は≫ でもそうでした、 知らず知らずのうちに、古来 変わらずにある日本を 教えられているように思えました。


 「 新海誠展 」 沖縄県立美術館で 2月3日まで開催しています。

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